海岸で女性用サンダル発見報告せず、海上保安庁巻き込む大騒動 京都府警巡査部長を訓戒処分

京都府警本部

 京都府舞鶴市の海岸でサンダル1足を拾得したことを虚偽の内容で報告したとして、京都府警監察官室は5日までに、舞鶴署の50代男性巡査部長を本部長訓戒の内部処分とした。処分は9月21日付。

 府警によると、巡査部長は7月上旬、市内の海岸で、そろえた状態の女性用サンダル1足を発見して拾得したが、速やかに上司に報告しなかった。自殺や水難の可能性もあったが、周辺の捜索が十分にされていないことが心配になり、数日後、別の場所で発見したなどとうそをつき、署員約20人や海上保安庁が捜索。巡査部長の説明に不審な点が浮上し、虚偽報告が発覚した。

 府警は、同市内で7月上旬に海岸部での行方不明者がいないことから人命への影響はなかったとしている。監察官室は「職員への指導を徹底する」としている。

© 株式会社京都新聞社