佐賀共栄銀行、全従業員の副業認める 成長促し地域貢献にも

 佐賀共栄銀行(二宮洋二頭取)は2日から、全従業員を対象に副業を認める制度を導入した。多様な働き方を経験して成長を促すとともに、行員が持つスキルを地域貢献にも役立てる。パート従業員も対象とし、働き方の選択肢を増やす。

 正行員は個人事業主として、資格を生かした講演・講師やスポーツの審判などのほか、趣味や特技を生かした芸術活動や料理教室、ウェブ開発などを認める。パートは小売業や飲食業など他社と雇用契約を結ぶダブルワークも可能とする。

 副業は銀行業務の所定時間外とし、事前に申請する許可制。現在5人から問い合わせがあっているという。人事部の木下俊彦副部長は「いろいろな考え方を知り経験する機会を通し行員、人間として成長し銀行の成長につなげてほしい」と話す。

 県内では佐賀銀行が2022年5月から副業制度を導入しており、現在3人が野球やソフトボールの審判、神職として地域貢献している。(北島郁男)

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