岩手の清酒、GIに登録 海外への販路拡大期待

 岩手県で造られる清酒が、特色ある農林水産物や食品を地域ブランドとして守る国の地理的表示(GI)保護制度の指定を受けた。専用マークを付けて販売でき、付加価値の向上に役立つ。関係者は海外への販路拡大や生産振興に弾みがつくと期待する。

 GIは「正しい産地」であることや「一定の基準」を満たして生産されたことを認めるもの。本県では前沢牛(奥州市)や岩手木炭などが農林水産省から登録を受けているが、酒類は初めて。

 県内22の清酒製造業者は2020年から、登録を目指して取り組んできた。国産米と県内で確保した水を原料とし、かつ県内で製造や貯蔵をするものに限るなどの条件で、国税庁長官から登録が認められた。

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