まるでバレーボールの巨大キノコ 宇都宮のナシ畑に「オニフスベ」

ナシ畑に生えたオニフスベ

 【宇都宮】平出町、農業菊池薫(きくちかおる)さん(75)方のナシ畑に、バレーボールのような白い球形のキノコ「オニフスベ」が何度も生え、一家で驚いている。

 息子の美但(よしのり)さん(49)によると、6月に初めて見つけ、生えるたびに取り除いている。3日朝、ナシの収穫で畑に行くと約15センチの大きさになったオニフスベを発見し、2日間で倍の直径約30センチまで成長した。今回で4回目の発生という。

 薫さんは「あっという間に大きくなる。50年以上ナシ作りに携わるが、見たことがない」と話す。キノコに詳しい県立博物館の山本航平(やまもとこうへい)学芸員は「毒性はなく、人家の裏庭などに出る事例もある。葉の茂ったナシ畑は土壌に湿り気があり、生育に適していたのかもしれない」と分析した。

ナシ畑に生えたオニフスベ

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