【連載】白崎茶会の基本がよくわかるおいしいお話vol.5かぼちゃのしっとりマドレーヌ

白崎裕子です。
卵や乳製品を使わないお菓子の材料の選び方から、入れる順番、理論など「おいしいの基本」や「コツ」まで。
「白崎茶会」という教室を通してこれまでさまざまなことを伝えてきた私が、改めて多くの人に知って欲しいその基本をご紹介します。
さあ、みなさん、あたらしくておいしい世界を体験してみてください。
今回は「かぼちゃのしっとりマドレーヌ」です。

一般的なマドレーヌは高温、短時間で焼くことが多いですが、このマドレーヌは少し低めの温度でゆっくりと焼くことで、ふんわりとした食感になります。最後にラム酒のシロップを打つことで、香り高くよりしっとりした仕上がりに。

・型にココナッツオイル(分量外)を薄く塗っておく
・オーブンを170度に予熱する

【5】までの作業はしっかりと丁寧に混ぜてください。よく混ぜるほど膨らみがよくなります。
【6】からはできるだけササッと手早く作業するのがふんわりおいしく焼き上げるコツです。

オーブンから出した時はカリッとした焼き上がりに。 シロップを打つことで生地にジュワッと水分が含まれて、しっとりした食感になります。

おいしい基本のお話

#かぼちゃ

かぼちゃは種類、収穫時期、産地などの違いで、水分量に大きな個体差があります。多少水っぽかったり、水分が少なめだったりするかぼちゃで作っても、それなりにおいしくできますが、かなり水分が少なめだと感じるかぼちゃを使う場合は、かぼちゃをほんの少し減らし、そのぶん豆乳を増やしてみてください。失敗知らずで作りたいということであれ ば、水分量が一定なのでcottaの「北海道産有機かぼちゃペースト」もおすすめです。今回のレシピではかぼちゃのデンプン、豆乳、ココナッツオイルをしっかり乳化させたもので卵やバターの役目を果たします。

「簡単タルトタタン」
11/2公開予定。お楽しみに!

PROFILE
自然食品店「陰陽洞」(神奈川県・逗子)が主宰する料理教室の講師を経て、葉山町の海辺の古民家でオーガニック料理教室「白崎茶会」を始める。全国から生徒さんが集まり、予約の取れない人気教室に。作る楽しさやおもしろさ、その理論をたくさんの生徒、読者に伝え続け、現在はオンライン教室「白崎茶会レシピ研究室」で料理やお菓子、パンのレッスンを配信中。『白崎茶会のあたらしいおやつ』など著書多数。

撮影/寺澤 太郎 取材・文/田中 祐子

白崎茶会レシピ研究室

白崎裕子先生が季節の食材やテーマに合わせて、さまざまな料理やお菓子を生配信でお届けする白崎茶会レシピ研究室。ライブとお話し、とっておきのレシピが楽しめちゃいます。

先生が実際に使っているものを揃えました。同じ材料や道具ですぐに作れますよ。

こちらもチェック!

レシピとお買い物がひとつになった白嵜茶会の作り方はこちら

cotta tomorrow TOPページ

© 株式会社TUKURU