ロシアが東部攻撃、50人超死亡 「残忍な犯罪」とゼレンスキー氏

5日、ウクライナ東部ハリコフ州のロシア軍による攻撃があった村で活動する救助隊員(ハリコフ州知事のテレグラムから・ロイター=共同)

 【キーウ共同】ウクライナのクリメンコ内相は5日、ロシア軍が東部ハリコフ州クピャンスク近郊の村を攻撃し、51人が死亡したと明らかにした。ゼレンスキー大統領は通信アプリへの投稿で、「残忍なロシアの犯罪だ」と非難した。州知事によると、現場は市民が集うカフェなどの店舗があり、死者には6歳の子どもも含まれる。救助活動が続いており、死傷者は増える可能性がある。

 攻撃は午後1時過ぎにあった。クリメンコ氏によると村は人口約300人。故人の追悼行事で、参列者がカフェに集まっていた。地元メディアが伝えた。

 米シンクタンク、戦争研究所は4日、ロシア黒海艦隊が司令部を置くウクライナ南部クリミア半島の軍港セバストポリからロシア南部ノボロシースクの港に少なくとも10隻の軍艦を移動させたと分析した。激化するウクライナの攻撃から防御するためだとしている。1~3日に公開された衛星画像を解析した。

 一方、ロシアのシンクタンクは、移動は通常任務の一環だと指摘した。

7月にロシア国防省が公開した、黒海で訓練中の黒海艦隊の艦艇(AP=共同)

© 一般社団法人共同通信社