セレーナ・ゴメス、SNSと距離を置くことやメンタルヘルスについて振り返る

Instagramで最も多くのフォロワーを抱える女性として、セレーナ・ゴメスはSNSが人間のメンタルにどのような負担をもたらしうるのか、誰よりもよく知っている。それは特に心を傷めている状況において顕著で、彼女自身も2018年にジャスティン・ビーバーと破局した際にこれを自ら経験している。

両者が約10年の間、断片的に続けていた交際に終止符を打った後、セレーナは最終的に4年にも及ぶ期間、SNSから身を引いていた。現在はネットに復帰している彼女は、米Fast Companyとのインタビューで当時を振り返っている。

セレーナは「ちょうど心に傷を負った直後だったから、他の人が何をしてるかなんて見たくもなかったの」と語り「他にも、Instagramで見たものの影響で自分の外見についてネガティブな感情が湧いてきたりする瞬間もあった。“自分の身体もあんな見た目だったらいいのに”って」と付け足した。

彼女は同時期に双極性障害と診断されているが、自身のイメージを損ねることを恐れ、2020年にマイリー・サイラスとInstagramでの生配信で言及するまで診断について公表しなかった。今回のインタビューでセレーナは「私は人を喜ばせることを考えながら育った。本当に小さい頃から責任を背負っていたし、私のことを尊敬している若い子たちが大勢いた。自分が一体誰なのかわからなかった。その責任によって慎重に行動することがすごく多かった」と明かしていて「(診断について)話すのが悪影響になるかもしれないと思いました。それが徐々に脅迫のように自分のメンタルに襲いかかってくるようになった。“正常じゃないなら働けないね”って」と当時の状況を説明している。

30になり、セレーナは現在メンタルヘルスに重きを置いた美容会社のトップに立っていて、同会社の2023年度の売上は3億ドルを突破する見込みだ。彼女は自身に対する自信、そしてファンとの関係性に対する自信が強くなったようだ。「私は高嶺の花じゃないからね。ビヨンセみたいな人を見ると開いた口が塞がらない。すべてが完璧で美しい。彼女のショーに行った時も衝撃を受けたの。自分はそんな存在じゃないけど、それでいいの。私は私であって、少しふざけがちだけど、セクシーでいることも楽しむことも好きだし、自分の持っている時間を有効活用したいとも思ってる」と語ると「ビヨンセやアデルみたいな女神もこの世に必要だけど、私はあなたの親友でいることが十分幸せなの」と続けた。

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