【MLB】DバックスがGMマイク・ヘイゼンと契約延長を発表

写真:ブリュワーズ戦を見つめるDバックスのGMマイク・ヘイゼン

ワイルドカードシリーズ突破を決め、勝利のシャンパンファイトに盛り上がったダイヤモンドバックスだが、その前にもう一つ大きな喜ばしいニュースがあった。

2016年から現在に至るまでチームの舵を取ってきたゼネラルマネージャーのマイク・ヘイゼンとチームが2028年までの契約延長で合意したというのだ。アリゾナ・リパブリック紙のDバックス番記者ニック・ピーコロ氏が報じた。

ヘイゼンはすでに2024年までの契約を結んでおり、2025年の契約はチームに選択権があった。今回の契約は過去の契約を一旦破棄し、新たに結び直したものであり、過去2週間の間に締結されたものだという。

今回の契約は単なる契約延長以上に大きな意味を持つ。というのも、かつてヘイゼンがGMを務めていたレッドソックスが新たな野球部門の最高責任者を探しており、ヘイゼンはその候補として名前が上がっている、という報道もあったからだ。

この報道の直後、ダイヤモンドバックスのCEOであるデリック・ホールはすでにヘイゼンと長期契約を結ぶ方針で動いているとアリゾナ・リパブリック紙に対し語っていた。契約締結が表に出た今、ヘイゼンはレッドソックスではなく、Dバックスの野球部門責任者として今後もチームを動かしていくことになる。

また、チームはすでにヘイゼンを支える2人のGM補佐とも同じ年数で契約を延長した。2017年のポストシーズン進出から再建期を経てふたたびチームを立て直したフロントに、あと5年間はチームを託すことになる。もし契約を完遂すれば、ヘイゼンは12年にもわたる長期政権をDバックスで築くことになる。

とはいえ、ヘイゼン率いるDバックスのフロントが過去7年間で示した成果はこの長期契約に値するだけのものだ。彼らは決して多くないチーム予算をフルに活用しながらコービン・キャロルやアレク・トーマス、ヘラルド・ペルドモといった若手野手を育成し、トレードではケーテル・マーティやザック・ギャレン、ガブリエル・モレノらを獲得し、チームを再びポストシーズンに導いた。ジョーダン・ロウラーやブランドン・ファートといった発展途上のプロスペクトがさらに成長すれば、チームはさらに上を目指せるだろう。

「我々は多くの強さを見せた」ディビジョンシリーズ進出を決定させたあとのシャンパンファイト中、地元メディアのフェニックス・スポーツからの取材に対してヘイゼンは興奮気味に答えた。彼は誰よりも自分のチームを誇りに思っているようだ。

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