【台湾】桃園ー福島直行便、来年1月から運航=知事PR[運輸]

福島県とタイガーエア台湾、華泰旅遊は共同記者会見を開き、台湾桃園国際空港と福島空港を結ぶ直行便を運航すると発表=5日、台北(NNA撮影)

福島県と格安航空会社(LCC)の台湾虎航(タイガーエア台湾)、台湾旅行会社の華泰旅遊(グロリアツアー)は5日、台北市内で共同記者会見を開き、台湾桃園国際空港と福島空港を結ぶ直行便を2024年1月16日から運航すると発表した。

台北(桃園)—福島線は、まずはチャーター便として週2往復(火・金曜日)運航する。期間は24年3月末までで、市場の需要を見て、定期便とするか決定する。

記者会見に出席した福島県の内堀雅雄知事は「福島県は東日本大震災と原子力災害に見舞われたが、その後すぐに台湾の皆さんがたくさんの温かい応援をしてくれたおかげで復興することができた。次は台湾の皆さんに福島から恩返ししたいと思っている」とあいさつした。

お薦めの観光地については「福島の冬は雪景色が非常に美しいが、山の雪景色、古い街並みの雪景色、湖の雪景色といくつものパターンがある。温泉は泉質が違うため、いろんな温泉に入ってもらうと、自分にぴったりな温泉を選ぶことができると思う」とPRした。

タイガーエア台湾の張明イ総経理(イ=王へんに韋)は、同社が福島を選んだ理由として「福島は日本の他の旅行地と比べて台湾であまり知られていないが、観光資源が豊富だ」とコメント。その上で「年末までの日本の就航地は18カ所となる見込みだ」と述べた。

華泰旅遊の王志軒・執行董事は福島県や周辺県の観光地を紹介した。「福島の美しさを台湾のお客さんに、台湾の美しさを福島のお客さんに紹介したいと思う」と述べた。

福島市の松島屋旅館の高橋美奈子取締役は、「東日本大震災の後に台湾は物資を運びに来てくれた。チャーター便から定期便になるかもしれないことに期待している。ただ福島に来てもらうだけでなく、私たちも台湾へ行きたい」と話した。

福島県は9月5日に、タイガーエア台湾と華泰旅遊との間で台湾直行便の運航に関する覚書を締結した。

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