立山に冬の足音 室堂で初積雪、富山県内肌寒く

うっすらと白くなった遊歩道を歩く人たち=室堂平

 5日の富山県内は寒冷前線や上空の寒気の影響で雨や曇りとなり、時折強い風が吹いた。各地で気温が下がり、最高気温は県内全10観測地点でそれぞれ前日を3~6度下回り、肌寒い一日となった。立山・室堂(2450メートル)一帯では雪が降り積もった。立山室堂山荘によると、今季初の積雪で平年並みの時期という。

 室堂一帯は未明から雨が降り、午前11時ごろに雪に変わった。午後1時の気温は1度で、遊歩道に2~3センチの雪が積もった。防寒着を着て散策する観光客の姿が見られ、大阪府の森隆子さん(74)は「下界は少し前まで暑かったのにびっくり。夏から一気に冬になったみたい」と話した。

 あいの風とやま鉄道小杉-呉羽駅間では、線路内にブルーシートが飛来し、撤去のため午後1時55分ごろから同2時30分ごろまで運転を見合わせた。上下線計3本が最大28分遅れ、約260人に影響した。

雪が降りしきる中、遊歩道を歩く人たち
雪が降り積もった室堂ターミナル周辺の遊歩道 =5日午後3時ごろ、立山・室堂

© 株式会社北日本新聞社