「でんでら国」劇で元気届ける 金ケ崎町民劇場で8日に公演

本番に向け、稽古に励む出演者

 第13回金ケ崎町民劇場「でんでらカントリー~衛星写真に写らない郷(さと)~」(実行委主催)は8日、同町西根の町中央生涯教育センターで開かれる。新型コロナウイルスの影響で4年ぶり。公演できなかった月日の思いも込め、元気になれるステージを届ける。

 同町在住の作家平谷美樹さんの小説「でんでら国」を現代風にアレンジ。同級生の店「スナック鰍(かじか)」に通う老人たちの1人の自治会長、船越秀一が小説に憧れ、自分たちの理想の「でんでら国」をつくろうとするところから物語は進んでいく。

 同小説を原作にした2019年の町民劇「でんでら国」の公演後、現代版を行おうと準備を始めたが、コロナで実現できなかった。5類への移行を受け、実施を決断。4年ぶりに舞台成功に向けて、出演者とスタッフ約40人が力を入れ、稽古に励んでいる。

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