メッツのエプラーGMが辞任 スターンズ編成本部長に主導権譲る

日本時間10月6日、メッツはビリー・エプラーGMが辞任したことを発表した。ブリュワーズを退団したデービッド・スターンズが球団史上初の編成本部長に就任した際、メッツのスティーブ・コーエン・オーナーはスターンズとエプラーの共存が可能であるとの見解を示していたが、スターンズがフロントオフィスのトップ、エプラーがナンバー2に君臨する体制はわずか3日しか続かなかった。エプラーは4年契約でメッツのGMに就任したが、契約を2年残してチームを去ることになった。

エプラーは辞任を決断した理由について「デービッドにまっさらな状態からスタートしてほしかった。それは私の辞任を意味していたんだ。メッツの球団組織にとってベストであることだけを願っている」とのコメントを発表。コーエン・オーナーも「我々は本日、ビリーの辞任を受理した。野球運営部門の主導権をデービッド・スターンズに完全に譲ることが誰にとってもベストであると判断したからだ。メッツの組織を代表して、ビリーの今後の活躍を祈っている」と述べた。

エプラーはヤンキースのGM補佐やエンゼルスのGMを歴任し、日本では「大谷翔平を獲得したエンゼルスのGM」として有名だ。メッツのGMに就任した最初のオフは、マックス・シャーザー、スターリング・マルテ、マーク・キャナ、エデュアルド・エスコバーらをFAで獲得し、101勝61敗という好成績でチームをプレーオフ進出に導いた。2度目のオフは、ジャスティン・バーランダー、ブランドン・ニモ、エドウィン・ディアス、千賀滉大らと契約。史上初となる年俸総額3億ドル以上のチームを作り上げたが、今季は75勝87敗と大きく後退した。

なお、スターンズ編成本部長が新しく外部からGMを採用するのか、球団内部から新しいGMを選ぶのか、それともGMは空席のままにしておくのか、といったことについては、現時点ではまだ明らかになっていない。バック・ショウォルター監督が退任したメッツにとって急務なのは、フロントオフィスのナンバー2探しよりも新監督探しである。ブリュワーズがプレーオフで敗退したため、最有力候補と目されるクレイグ・カウンセルとの面接を行うことも可能だが、スターンズ編成本部長は「広い視野で新監督探しを進める」方針を明らかにしている。

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