「お米の匂い」自然の恵み 有田町・岳地区で稲刈り体験

棚田に実った稲穂を収穫する「大吉村」の催しの参加者=有田町岳地区

 「日本の棚田百選」に選ばれている有田町岳地区の棚田で9月30日、稲刈り体験の催しが地区内の2カ所で開かれた。参加者は豊かに実った稲穂を一株ずつ刈り取り、作業の後は新米のおにぎりを食べて自然の恵みを感じていた。

 農業体験事業を展開する「大吉村」(松尾光社長)の田んぼには、県内外から親子連れなど約40人が集まった。稲穂の下に賞品が当たる抽選券入りのカプセルが隠され、参加者は宝探しを楽しみながら稲刈りに汗を流した。

 別の田んぼでは、町内のあかさかルンビニー園とルンビニー幼稚園の年長児56人が、家族と一緒に稲刈りに挑戦した。園児も鎌を使って稲を刈り、両手いっぱいに抱えて脱穀する機械まで運んだ。篠原遥翔君は「楽しかった。(刈り取った)稲をたくさん持った時にお米の匂いがした」と話していた。(青木宏文)

刈り取った稲穂を運ぶ園児ら=有田町岳地区

© 株式会社佐賀新聞社