廃車の自動車部品を再利用 廃車買取会社とアウトドア専門店が「薪バッグ」を制作

 アウトドア用品の専門店が、廃車となった自動車の部品を使って再利用した「バッグ」を商品化しました。

 アウトドアのシーンで、主に薪を運ぶことを想定して作られた商品の「薪バッグ」です。直径約60センチの丸型で、白と青、それにピンクの3色があり、薪の束を包むようにして運びます。

 実はこの「薪バッグ」、廃車となった自動車のエアバッグとシートベルトを再利用して作られています。商品化したのは、宇都宮市のホームセンター「カンセキ」が運営するアウトドア用品専門店の「WILD-1」です。

 今回の商品化は、廃車を適正に処理する過程で廃棄物の削減と再資源化に向けた取り組みをしている廃車買取サービス「廃車王」からの提案で実現しました。

 カンセキによりますと、廃車となった車は部品などが再利用されますが、エアバッグやシートベルトの多くは、ほぼ新品の状態で処分されているということです。

 「薪バッグ」は、本体はエアバッグ、持ち手にはシートベルトを使っていて、強い耐久性があり丈夫なのが特長で廃車の部品を使っているのですべてが1点物です。

 近年、キャンプなどで焚火などを楽しむ人が増え、薪を運ぶための丈夫なバッグの需要が高まっています。

 「薪バッグ」は、「WILD-1」の店舗やオンラインストアで販売しています。

© 株式会社とちぎテレビ