都議会閉会 HPVワクチンの男性接種を支援へ

都議会の第三回定例会が10月5日、閉会しました。福祉や子育て政策について議論が交わされた今回の議会では、子宮頸がんなどの予防接種に用いられるHPVワクチンを男性が接種するよう都が支援する方針などが示されました。

今回の定例会で東京都は、子宮頸がんなどの予防接種に用いられるHPVワクチンの男性の接種への支援を検討する方針を明らかにしました。さらに、八王子市にある精神科病院「滝山病院」で起きた看護師らによる患者への暴行事件などを受け、都内すべての精神科病院の患者や家族らが利用できる電話での相談窓口の設置を準備していることも明らかにしました。

小池知事:「今年の夏は暑かったのでコロナ、インフルと非常に微妙なところだったが、都民生活についてさまざまな議論できたものと考えている」

では都庁キャップの椿原さんに、今回の都議会ではどういった議論が行われたのか、解説してもらいます。

今回の都議会では、福祉や子育て支援など生活に密着した議題が多く上がりました。福祉面では、子宮頸がんなどの予防接種に用いられるHPVワクチンについて、女性だけでなく男性への接種の支援の検討を明らかにしました。

知事が8月に視察した新宿歌舞伎町のいわゆる「トー横」に集まる青少年への対応では、今月から警視庁や新宿区などと情報を共有できる場を立ち上げ、積極的に取り組む姿勢を示しました。

また、子育て支援策として都が進める、18歳までの子どもに1人あたり月額5000円を給付するいわゆる「018サポート」についても動きがあり、手続きが複雑だという声が相次いでいることを受け、改善を行う方針を示しました。担当者に取材したところ、申請を済ませた人へのアンケートの送付を始めていて、この結果を踏まえて改善に繋げるということです。

一方で、反対する声も高まる神宮外苑の再開発については「経済性が優先されたものではないか」という指摘が議員から上がりましたが、開発の認可を出した都側は「守るべきものを守り、必要な更新は行う」「次の百年に向けて親しまれるものにしていくとの考えが示されていて、指摘はあたらない」と平行線をたどる結果となりました。

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