トヨタ自動車の高級ブランド・レクサスの新モデル「LBX」の製造に、花巻市の早池峰発電所（水力）の電力を使う方向となった。トヨタ自動車東日本岩手工場（金ケ崎町）で近く生産が始まる見通しで、環境意識が高い欧州向けに再生可能エネルギーの活用を進める狙いがあるとみられる。製造工程の脱炭素化は販売戦略上も重要で、岩手から世界へ「クリーンな車」を売り込む。
LBXは、レクサスで最もコンパクトな小型スポーツタイプ多目的車（SUV）で、高い運動性能と快適な乗り心地を両立し、最新の運転支援システムを導入。岩手工場で全量を生産し、欧州や日本を皮切りに世界約60カ国で販売する計画だ。生産開始は今秋とされる。
