季節が一気に加速 激しい寒暖差に注意 晴れのエリアは乾燥注意報も 夜は一段と空気ヒンヤリ

6日(金)午前6時の天気図(ウェザーマップ)

 秋はどこへ行ったのか。きょう6日(金)はそんな言葉が出てくるような天気となっている。
 日本付近は西高東低の冬型の気圧配置が強まり、北日本では大荒れの天気で、今夜遅くにかけて暴風や高波、大雨、高潮に警戒が必要だ。晴れている所では空気が乾燥し、秋晴れというよりは冬晴れに近い空が広がっている。日中は過ごしやすい体感だが、夜は空気が冷えてくるため、服装選びや体調管理に注意が必要となる。

けさは415地点で今季最低気温 夜も空気ヒンヤリ

6日(金)朝の最低気温(ウェザーマップ)

 けさは全国の400を超える地点で今シーズン一番の冷え込みとなった。最も気温が下がったのは長野県野辺山で、最低気温は‐0.2℃。富士山を除くと全国今季初めてとなる冬日となり、東京都心でも15℃台まで下がって肌寒く感じられた。

6日(金)の全国天気と東京の時系列予報(ウェザーマップ)

 日中は晴れている関東から西では気温が順調に上がっており、最高気温は25℃前後の所が多くなりそうだ。昼間は快適な陽気となるが、日が暮れると一気に空気が冷えてくるため、服装や体調管理に気をつけたい。

北日本は大荒れ続く

6日(金)午前4時までの24時間雨量と午前11時の雨の様子(ウェザーマップ)

 北日本は低気圧や寒気の影響で大荒れの天気となっている。北海道や東北の日本海側では瞬間的に30メートルを超える暴風が吹き荒れ、海は大しけになっている所がある。また、活発な雨雲が断続的に流れ込んでおり、北海道の浦河郡浦河町中杵臼では、午前4時20分までの24時間雨量が10月としては過去最大となる226.0ミリを観測。その他にも道内では24時間雨量が100ミリを超えている所がある状況だ。

6日(金)午後3時と午後10時の雨と風の予想(ウェザーマップ)

 午後も北日本では今夜遅くまで暴風や高波に警戒が必要で、北海道では高潮にも厳重な警戒が必要となる。また、雨は北海道や東北北部の日本海側を中心に降り続く見通し。さらに雨量が増えることが予想されるため、土砂災害や河川の増水、氾濫、低地の浸水などにも警戒が必要となる。

晴れている所は空気カラカラ 乾燥注意報も

6日(金)午前11時現在発表中の乾燥注意報(ウェザーマップ)

 一方、関東から西の地域では晴れている所が多く、空気が乾燥している。東京都心では湿度が20%台まで上がっており、大阪や名古屋でも40%を切っている状況だ。乾燥注意報が発表されている所もあるため、火の取り扱いに注意し、お肌や喉のケアも心がけたい。
(気象予報士・多胡安那)

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