ブリュワーズ・カウンセル監督 自身の今後について明言を避ける

2年ぶりにナショナル・リーグ中地区を制したブリュワーズだったが、ワイルドカード・シリーズでは第6シードのダイヤモンドバックスに2連敗を喫して敗退が決定。周囲の関心は、今季限りで契約満了となるクレイグ・カウンセル監督の去就に移っている。ワイルドカード・シリーズ第2戦の試合後、「それは今夜話すような内容じゃない」と自身の去就へのコメントを避けたカウンセル監督。デービッド・スターンズ編成本部長のもとでメッツの監督に就任する可能性も取り沙汰されている。

今オフのブリュワーズは、ブランドン・ウッドラフ、コービン・バーンズ、ウィリー・アダメスといった主力選手たちが年俸調停期間のラストイヤーに突入する。決して裕福とは言えないスモールマーケット球団のブリュワーズにとって、彼ら全員を長期契約で引き留めることは不可能。よって、FAを控えた主力選手のトレードによるチーム再編(再建ではない)に着手する可能性もある。そうした不安定なチーム状況に、さらなる不確実性を加えるのがカウンセル監督の去就問題だ。

カウンセル監督は自身の意思をまだ明らかにしておらず、バーンズやクリスチャン・イェリッチといった主力選手はもちろんのこと、マーク・アタナシオ・オーナーでさえ「いつも聞かれるけれど、私は分からない。彼に聞いてほしい。もちろん、我々は彼がこのチームにいないことを想像できないけれどね」と話している。ウィスコンシン州ミルウォーキー出身で、父がブリュワーズのスタッフだったカウンセルにとって、「ブリュワーズの監督」以上の仕事はないと言っても過言ではないだろう。

しかし、ブリュワーズでGMと編成本部長を歴任したスターンズがメッツの編成本部長に就任したことが話をややこしくしている。スターンズは他の誰よりもカウンセル監督の手腕を熟知している。スターンズからカウンセルのもとへ監督就任のオファーが届いたとしても決して不思議なことではない。そして、スターンズがカウンセルにオファーする可能性は極めて高いとみられている。

ブリュワーズの監督を務めて9シーズン目となったカウンセルは、契約延長の話を先延ばしにし続けてきた。もちろん、ブリュワーズとの契約を延長する可能性もあるが、噂通りにメッツへ移籍する可能性もあるし、家族と過ごす時間を作るために一時的に監督業から離れる可能性もあるだろう。直近6シーズンでブリュワーズを5度のプレーオフに導いた53歳の指揮官は、自身の去就についてどんな決断を下すのだろうか。

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