紛失が相次ぐ…カードホルダーに穴、調査員証が消える 住宅・土地統計の調査員になりすました人、埼玉すでに出現 家に上がり込み、間取りを確認する“調査員”いたら…犯人の可能性 紛失した調査員証の番号は

住宅・土地調査員証を紛失、「かたり調査」今月2件発生

 埼玉県さいたま市は5日、南区の住宅・土地統計調査員が調査活動中に調査員証を紛失したと発表した。調査員証が悪用された事例は確認されていない。

 市によると、調査員は4日午後4時ごろ同区内で調査業務に当たっていたが、業務終了後に自転車の後ろの荷台籠に入れていた調査員証の入った手提げ袋の紛失に気付いた。調査員証は顔写真付きの縦55ミリ横90ミリの紙で、調査員証番号「第0485号」、調査名、氏名、任命期間などが記載されている。

■越谷市でも紛失、「かたり調査」に注意

 県は9月28日、越谷市の60代女性調査員が住宅・土地統計調査の顔写真入り調査員証「第2103号」を紛失したため、無効としたと発表した。県統計課によると、悪用は報告されていないという。

 同課によると27日、カードホルダーに穴が空いており、調査員証を紛失したことが発覚。28日に同市職員らが捜索したが、発見できなかった。

 今月、調査員を装う「かたり調査」は県内で2件発生。5年に1度行われている住宅・土地統計調査では、今月対象者に調査票を配布し、来月以降、回収する。担当者は「家に上がりこんで間取りなどを確認することはない」と注意を呼びかけた。

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