内閣府が6日発表した8月の景気動向指数は、景気の現状を示す「一致指数」(2020年=100、速報値)が前月より0.1ポイント高い114.3となり、2カ月ぶりに上昇した。基調判断は「改善を示している」で、前月から据え置いた。同一表現は5カ月連続となる。
一致指数の構成項目別にみると、自動車の出荷増などにより耐久消費財出荷指数が上昇。電子部品・デバイスの出荷が増えたことで鉱工業用生産財出荷指数も伸びた。有効求人倍率が堅調に推移したことも改善に寄与した。一方、アジア向けなどの落ち込みで輸出数量指数は下落した。
数カ月先の景気を表す「先行指数」は1.3ポイント高い109.5だった。