第47回九谷と花選抜出合い展(北國新聞社、石川県、一般財団法人県芸術文化協会など主催)は6日、小松市のサイエンスヒルズこまつで開幕した。工芸王国石川をけん引する重鎮から若手まで陶芸家35人の器に、9流派から選ばれた華道家35人が意欲作を生け込み、それぞれの感性が織りなす美の融合を来場者は堪能した。
文化勲章受章者の大樋陶冶斎(とうやさい)氏、釉裏金彩(ゆうりきんさい)人間国宝の吉田美統氏、日本工芸会常任理事の中田一於氏、県陶芸協会長の山岸大成氏ら重鎮をはじめ、若手作家も力作を出品した。
飯田真寿小松地区華道連合会長ら、池坊、小原流、小堀遠州流、古流松栄会、古流千昇派、古流柏葉会、嵯峨御流、草月流、龍生派の各流派(五十音順)の華道家が器と調和した花や草木を選び、創意工夫を凝らして生け込んだ。
開場式では、飛田秀一県芸術文化協会会長・北國新聞社会長のあいさつを西本東介北國新聞社事業局長が代読した。越田幸宏副市長、吉本慎太郎市議会経済建設常任委員長が祝辞を述べた。福村章、八田知子、竹田良平の各県議、西正次小松商工会議所会頭、林政憲市教委事務局長、中田氏、飯田氏が加わり、テープカットした。
2023ビエンナーレいしかわ秋の芸術祭(同実行委、県、県芸術文化協会主催)の一環で、会期は10日まで。入場料は500円、中学生以下は無料となっている。小松市、小松商工会議所、ラジオこまつ、テレビ金沢、エフエム石川、テレビ小松が後援する。