団結の音、東日本吹奏楽大会へ 矢巾と盛岡の2小学校

厚みのある音色を目指し練習する煙山小の児童

 矢巾・煙山小吹奏楽部と盛岡・城北小からまつ吹奏楽団は8日、甲府市で開かれる第23回東日本学校吹奏楽大会(東北吹奏楽連盟など主催)小学生部門に出場する。北海道から関東の地区大会を突破した12校が参加。東北代表として臨む両校は、心一つに豊かなハーモニーを響かせようと練習に打ち込んでいる。

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 4大会連続となる煙山小吹奏楽部(及川蒼生(あおい)部長、部員81人)は「心から心へ」をテーマに掲げ、5、6年生50人が出場する。正確な音程と厚みのある音色に重点を置く。

 久石譲作曲・森田一浩編曲の「交響組曲『風の谷のナウシカ』3章」を演奏する。全体を通して自然の大切さや壮大さを表現。戦いのシーンは力強さを意識するなど、場面にあった奏法で楽曲の世界観をつくる。

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 城北小からまつ吹奏楽団(羽田野百華団長、団員57人)は3年連続11回目の出場。4~6年生の団員全員が舞台に立ち、応援してくれる人たちへの感謝を音に乗せる。

 演奏曲は八木沢教司(さとし)作曲の「『公慶の悲願』―東大寺大仏殿、再建への道」。苦難の道に挑んだ江戸時代の僧侶、公慶の感情を話し合い、イメージを楽譜に書き込んだ。信念やエネルギーを音の強弱で表現する。

感謝を音に乗せ心一つに演奏する城北小の児童

 

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