川口最大級の祭り“たたら祭り”来場客30万人だった AI解析で判明 イベントや花火に人々集まり、混雑状況をネット上で可視化 2日間で16万件超のアクセス

川口で「たたら祭り」

 NTT東日本埼玉南支店は埼玉県川口市で行われた「第43回たたら祭り」で、混雑状況を人工知能(AI)で解析する実験を行った。

 たたら祭りは同市内最大級の祭りで、イベントや花火の打ち上げなどが行われた。今年の祭りの来場者は、約30万人だったという。

 実験では、来場者が出かける前に混雑状況を把握できるように設定。祭り会場の様子を撮影してAIで混雑状況を解析し、解析後の映像を同市のホームページなどから閲覧できるようにした。

 AI解析では、自動で人物を検知し、人型の画像に変換した画像を約1分間で作成。来場者は、会場にいる人のプライバシーが守られた状態の映像で混雑状況を確認できる。

 解析した映像は29日に約5万1千件、30日は約11万件のアクセスが確認されたという。また、検知された混雑状況を参考値にし、入場規制判定に活用するなどした。

 同社は「ICT(情報通信技術)と映像解析技術を活用して、公共施設やイベントの混雑予想、人流分析を通して、誰もが安全安心に過ごせる、活気あるまちづくりへ貢献する」としている。

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