【ラ・リーガ第9節プレビュー】アトレティコvs久保ソシエダ! 代表戦中断前のタフな一節

[写真:Getty Images]

先週末に行われた前節はジローナとの首位攻防戦を制したレアル・マドリーが首位を奪還。また、バルセロナやアトレティコ・マドリー、レアル・ソシエダといった上位陣も勝ち点3を積み上げている。

インターナショナルマッチウィークによる中断前最後の一節となる今節は、4位のアトレティコと5位のソシエダによる上位対決が最注目カードとなる。

アトレティコは前節、カディス相手に2点を先行される厳しい展開ながらも、FWアンヘル・コレアのドブレーテの活躍によって3-2の逆転勝利。ラ・リーガ3連勝を飾った。さらに、ミッドウィークのチャンピオンズリーグ(CL)ではフェイエノールト相手にホームで2度のビハインドを背負う苦しい展開ながらも、FWモラタとFWグリーズマンの2トップ揃い踏みの3ゴールで再び逆転勝利。今シーズンのCL初勝利を手にしている。ここ2試合では複数失点と守備面の緩さが目立つものの、効率の良さが光る攻撃がそれを補っており、ソシエダ戦も再び打ち合いの展開が想定される。

ソシエダは前節、アスレティック・ビルバオとのバスク・ダービーに3-0の完勝。MF久保建英が1ゴールにマン・オブ・ザ・マッチを獲得する鮮烈な活躍でこちらもリーグ3連勝を達成した。続くCLではレッドブル・ザルツブルク相手に2-0の快勝を収め、嬉しい初勝利となった。同試合ではMFブライス・メンデスの2点目をアシストした久保だったが、試合後に本人が認めたようにやや疲労感を窺わせるパフォーマンスとなっており、短い準備期間でどこまでコンディションを回復させられるかが重要なポイントだ。サイドでマッチアップが予想されるFWサムエウ・リーノは攻撃面に優れる一方、守備面ではまだまだウイングバックでのプレーに慣れておらず、久保が同じく対峙するDFエルモソとのコンビ相手に優位性を保てれば、敵地でのビッグマッチ勝利は十分に可能なはずだ。

首位奪還のレアル・マドリーは9位のオサスナとのホームゲームでリーグ3連勝を狙う。首位攻防戦となったジローナとの前節はDFナチョの愚行退場で後味の悪い終わり方となったが、MFチュアメニの加入後初ゴールに新戦力のFWホセル、MFベリンガムのゴールによって3-0の完勝。また、CLのナポリ戦ではFWヴィニシウスの復帰後初ゴールに加え、ベリンガムの圧巻のソロゴールなどで3-2の会心の勝利を収めた。オサスナ戦に向けては前述の退場で3試合の出場停止を科されたナチョ不在のセンターバックが懸念事項となるが、DFアラバがチームトレーニングに復帰しており、現状ではDFリュディガーとコンビを組めそうだ。仮に間に合わない場合は、代役の人選に注目が集まるところだが、いずれにせよ好調の攻撃陣の破壊力で押し切りたい試合だ。

その首位チームを1ポイント差で追う2位のバルセロナは降格圏の19位グラナダ戦で連勝を狙う。前節のセビージャ戦は不調の相手に拮抗した展開に持ち込まれたが、FWラミン・ヤマルが誘発したオウンゴールによってウノセロ勝利。また、CLのポルト戦では敵地で相手のコレクティブなカウンターに苦戦したが、FWフェラン・トーレスのゴールを最後まで守り切って再びウノセロ勝利。公式戦連勝を飾っている。ただ、セビージャ戦でのFWハフィーニャに続き、ポルト戦ではFWレヴァンドフスキが左足首を負傷し、戦線離脱に。最も替えが利かない主砲を欠く中、守備を固めてくるであろう下位チームとのアウェイゲームに臨む。ヤマルに関しても胃腸の問題で途中交代を余儀なくされており、手薄な前線ではフェランやFWフェリックスのパフォーマンスが大きなカギを握る。

その他では今季初黒星からのバウンスバックを図る3位のジローナ、暫定体制で今季初白星を目指す最下位のアルメリア、浮上のきっかけを探るビジャレアルやセビージャの戦いに注目したい。

《ラ・リーガ第9節》
10/6(金)
《28:00》
アスレティック・ビルバオ vs アルメリア

10/7(土)
《21:00》
ジローナ vs カディス
《23:15》
レアル・マドリー vs オサスナ
《25:30》
マジョルカ vs バレンシア
《28:00》
セビージャ vs ラージョ

10/8(日)
《21:00》
ビジャレアル vs ラス・パルマス
《23:15》
アトレティコ・マドリー vs レアル・ソシエダ
《25:30》
セルタ vs ヘタフェ
アラベス vs ベティス
《28:00》
グラナダ vs バルセロナ

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