鶴来に祭りムード ほうらい祭り7日開幕

造り物と記念撮影する園児=白山市つるぎこども園

 白山市鶴来日詰町の金劔宮の秋季祭「ほうらい祭り」の開幕を翌日に控えた6日、祭りの目玉となる巨大な人形「造り物」が鶴来のまちに繰り出した。鶴来新町の無料休憩所「横町うらら館」では、4年ぶりとなる祭り料理の振る舞いに向け、関係者が支度を整え、ムードが高まった。

 つるぎこども園では、今町・上東町・本町1丁目で構成する南風会が作った三国志の英雄「孫堅文台」の造り物を園児が出迎えた。南風会は今年、約40人が参加し、8月20日から6体の造り物の制作に当たった。中村謙作団長(38)は高さ約4メートルの自信作を見上げ、「満足いく出来栄えになった」と笑顔を見せた。

 横町うらら館では、観光ガイド団体「加賀白山ようござった」の磯部雄三会長(80)らが座敷に机を並べ、祭壇を整えた。磯部会長は白山手取川ジオパークの世界認定後初の祭りに「鶴来の伝統や文化を発信する好機」と期待を込めた。

 7日は正午に金劔宮からみこしや造り物、獅子舞が出発し、午後9時半に鶴来本町2丁目の御旅所に入る。横町うらら館では午後1時から祭り料理の振る舞いや鶴来高地域探究会の発表などが行われる。

  ●祭り前に境内清掃

 中京電設(白山市)とジェスクホリウチ(金沢市)の社員8人は6日、ほうらい祭りが行われる金劔宮や周辺で清掃を行った。みこしの通り道に落ちている落ち葉などを集めて安全を確保し、観光客が気持ちよく見学できるように努めた。

© 株式会社北國新聞社