新たな文化交流拠点に 黒部・中心部に「あおーよ」開館

県産材で富山の地形を表したスペースを見学する式典出席者=黒部市のくろべ市民交流センターあおーよ

 黒部市中心部の旧市庁舎跡で市が整備を進めていた「くろべ市民交流センターあおーよ」が6日、オープンした。図書館を核に公民館や子育て支援センターなど各種公共機能を融合させた複合施設で、新設した移住・人つなぎ支援センターも入る。新たな文化交流拠点に位置付け、にぎわいづくりにつなげる。

 約80人が出席してセンターで開館式典が行われた。武隈義一市長は式辞で、市民が集い学び、共に輝く拠点として新たな価値も創造する場になるよう期待を込め、「移住・関係人口の拡大に加え、市内企業と複業人材のマッチングや黒部で活躍する人との出会いの場創出にも取り組む」と「人つなぎ」の役割を果たす思いを語った。

 染谷秀徳北陸地方整備局建政部都市調整官、蔵堀祐一副知事、中村裕一市議会議長が祝辞を贈った。テープカット後、施設内を見学した。

 内部に県産材を多用した4階建てで、1階はウェルカム・コモン、2階は移住・人つなぎ支援、音楽・キッチンスタジオなどのワーク・コモン、3階は親子が触れ合うコミュニケーション・コモン、4階は図書館、学習室のブック・コモンとなる。建設費は約34億5千万円。

 あおーよ図書館は空中タッチディスプレーなど最新デジタル機器を導入し、利便性を高めた。最大で約25万冊収容できる。

 7日午前9時~午後4時に開館イベント「みんなであおーよ」が行われる。

図書館フロアを見学する関係者

© 株式会社北國新聞社