「まぐまぐでゅう」の動きで認知症予防 鶴岡市がオリジナル体操

石関海花さん(右)を講師に「つるおかまぐまぐでゅ~体操」に取り組むサロン城山会のメンバー=鶴岡市・城山町公民館

 認知症予防に役立ててもらおうと、鶴岡市は市民歌に合わせたオリジナルの脳トレ体操「つるおかまぐまぐでゅ~体操」を作った。二つ以上の動きを同時に行うなど難易度の違う2種類を考案。10月の「健康づくり強調月間」に合わせて普及していく。

 「頭の中が混乱する」という意味の鶴岡の方言「まぐまぐでゅう」から名付けた。同市では約160の市民団体が国の推奨する「いきいき百歳体操」に取り組んでおり、こうした団体から「もっと他の体操もやってみたい」という声を受け、保健師や看護師、健康運動指導士、管理栄養士の資格を持つ市職員たちが手作りした。比較的簡単な1番は3月、より難しい2番は9月に完成した。

 脳を活性化させるため、あえて頭が混乱するような動きを取り入れたのが特徴。特に2番は、足が勝つように手と足でじゃんけんしたり、右手で二拍子、左手で三拍子を刻んだりする。1、2番とも準備運動を含め7分程度でDVDに収録して紹介している。

 6日には同市大山の城山町公民館で、地元住民による「サロン城山会」のメンバーが市の健康運動指導士の石関海花(みか)さん(31)を講師に挑戦した。同会で2番に取り組むのは初めてといい「まぐまぐどなる」などと悪戦苦闘。石関さんから「まずは手だけ、足だけでもいいので動かして」「できなくても脳が活性化していると前向きに捉えて」などとアドバイスを受けていた。同会代表の五十嵐竹さん(77)は「とても良い刺激になった。今後も楽しく取り組みたい」と話した。

 同市長寿介護課では「体操を通して地域住民のつながりも作っていきたい」としている。おおむね5人以上の団体を対象に先着100人でDVDを無料で配布している。問い合わせは同課0235(29)4180。

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