本物さながら 基山中生が子ども議会 自転車駐輪場整備など活発議論

執行部役から提案された議案について質問する議員役の生徒=基山町議場

 基山中の3年生が議会を模擬体験する「子ども議会」が9月30日、同町議場であった。生徒16人が町長や議員になりきり、関心が高い基山駅周辺の自転車駐輪場整備などについて質疑や討論で考えを述べ、政策決定の過程を学んだ。

 6人が町長や担当課長など執行部、10人が議員を務めた。町長役の友川瑞稀さんが、ペットボトルキャップ回収に関する条例制定、基山駅周辺の自転車駐輪場整備に関する条例制定など、3議案の提案理由を説明した。

 駐輪場整備に関する質疑では、議員役から「設置にかかる費用は」「整備業者の選定方法は」など鋭い質問が挙がり、執行部は実現性などを踏まえながら丁寧に答えていた。特別に傍聴席からの拍手も認められ、町議会さながらの討論に大きな拍手が送られた。

 採決の結果、2議案を可決、1議案を否決した。議員役を務めた東蒼真さんは「学校ではここまで深掘りして討論することはないので新鮮な体験で楽しかった。みんなで考えた議案をぜひ町政に生かしてもらいたい」と期待した。

 中学生に町政や議会活動への関心を高めてもらおうと、町議会が2017年から実施している。(井手一希)

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