かわいらしい動物たち。実は、葉っぱなんです。「葉っぱ切り絵アーティスト」として注目されている男性の作品展が、10月7日から飯綱町で始まります。
発達障害がある中、その特徴も生かし活躍しています。
餅つきをしているのは2匹のウサギ。揺れるススキも細かく表現されています。
SNSには夕日を背景にして投稿されています。
作ったのは、「葉っぱ切り絵アーティスト」リトさん(37)です。
こちらは「あっ、ここに入れるから袋は大丈夫です」と題した作品。
■リトさん
「カンガルーさんが袋をちょんちょんと指さしている。言葉がなくても何となく動作で何て言っているかをわかってもらえるように作っているんですよ」
SNSに投稿したのは10月5日。日本チェーンストア協会が「レジ袋ゼロデー」と定める日でした。
季節のイベントや記念日にちなんだ作品を投稿していて、フォロワーは合わせて65万人に上ります。
リトさんには、発達障害があります。
物忘れが多かったり一つのことに集中しすぎたりします。
■リトさん
「(当時勤めていた)会社をやめて、何か今までとは違う生き方を探さないといけないなって思ったんですよ」
模索する中で出合ったのが、海外の人が作った 葉っぱの切り絵でした。
■リトさん
「こんなちっちゃい葉っぱの中に動物たちが暮らしてるよみたいな」
切り絵作りは、特定のことに高い集中力を発揮できるリトさんに向いていました。
■リトさん
「画用紙になんとなく絵を描くんですよ、設計図ですかね」
「刃を垂直に立てるようにして上から刺していくいく。葉っぱを手で動かしていくっていう。ちょっとずつやっていくという」
リトさんの作品はSNSで話題になり、各地での作品展や本の出版などで広く知られるようになりました。
こちらは、7月に発行した初めての絵本。体を様々な色に変えるカメレオンが主人公です。
■リトさん
「(テントウムシを見て)自分も体がテントウムシになっているという、そういうお話なんですよ。それが次のページになると今度はミノムシさんを見つけて自分の体もミノムシと同じになるという」
将来的には海外に飛び出すことが目標だという、リトさん。
10月7日からは、飯綱町の「いいづなアップルミュージアム」で作品展が始まります。
■リトさん
「このちっちゃな葉っぱの中にストーリーがあってっていうのをみなさんが色々想像してふくらませて楽しんでくれたらうれしいです」
10月7日は、会場で本を購入した人へのサイン会も開かれます。