長崎くんち 長崎南高生が英語版パンフレットを作製 

英語版の長崎くんちパンフレットを作った長崎南高英語部の生徒ら=長崎市役所

 長崎くんち(7~9日)を外国人観光客にも楽しんでもらおうと、長崎県立長崎南高(小野下和宏校長、679人)の英語部が、今年の奉納踊りや踊り場の場所などを英語で紹介するパンフレットを千部作製した。JR長崎駅内の長崎市総合観光案内所などで配布する。
 2004年から毎年、英語授業の一環として作製してきた。今年は初めて英語部員が担当。17人で半年以上かけて仕上げた。
 A4判カラーの三つ折り。演(だ)し物と傘鉾(かさぼこ)の見どころを紹介し、「くんち」「庭先回り」といった用語を解説している。電車の乗り方や日程は今回から記載せず、代わりにQRコードを載せ、長崎伝統芸能振興会の英語版ホームページなどに誘導。空いたスペースを使い、説明の項目を増やしたり写真を大きくしたりと工夫した。
 5日、部員6人らが市役所を訪れ、市に450部を寄贈。3日と5日には、街頭で外国人観光客に手渡しで配った。塩﨑伊吹部長(17)は「外国の人に話しかけて受け取ってもらえて、作って良かったと思った。全部読んで楽しんでほしい」と語った。諏訪神社(上西山町)や市内のホテルなどにも寄贈した。

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