長崎くんち「庭見せ」 大勢の見物客が豪華展示に心躍る

川船などが披露された船大工町の「庭見せ」=長崎市、丸山公園

 長崎くんち(7~9日)の「庭見せ」が3日、長崎市内であった。踊町は本番で使う傘鉾(かさぼこ)や曳(ひき)物、衣装、小道具などを披露し、大勢の見物客が豪華な展示に見入っていた。
 今年の踊町は▽桶屋町▽船大工町▽栄町▽本石灰町▽丸山町▽万屋町の6カ町。このうち、「川船」を奉納する船大工町は船頭や根曳(ねびき)の衣装などをお披露目。丸山公園では川船がライトアップされ、カメラを向ける人が絶えなかった。傘鉾などを展示した町事務所には最長約150メートルの列ができた。同市高城台1丁目の会社員、森永淳子さん(62)は「待ちに待ったくんち。豪華な展示を見てわくわくしてきた」、娘の亜由美さん(30)は「傘鉾の作りに驚いた。当日が楽しみ」と心を躍らせた。
 阿蘭陀万歳(おらんだまんざい)を奉納する栄町は、源氏絵が描かれた貝合わせ、赤く色づいたモミジなどが飾られた傘鉾や衣装などを展示。同市片淵1丁目の野田朝広さん(69)は「色鮮やかで美しい。4年ぶりのくんち当日を思うと胸が高鳴る」と話した。
 4日は、リハーサルに当たる「人数揃(にいぞろ)い」があり、各踊町は稽古の成果を披露する。

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