長崎くんち、4年ぶり奉納 滑稽な踊りに大歓声湧く

秋の大祭「長崎くんち」で奉納された栄町の「阿蘭陀万歳」=7日午前、長崎市

 長崎市の諏訪神社で380年以上続く秋の大祭「長崎くんち」が7日、始まった。笛や太鼓のはやしが響き渡る中、滑稽な踊りや鮮やかな台車回しに約2500人の見物客の大歓声が湧いた。新型コロナウイルス禍や宮司のセクハラ疑惑を理由に取りやめていた主要演目「奉納踊」が4年ぶりに再開された。9日まで。

 市内の町が交代制で「踊町」となり、7年に1度趣向を凝らした出し物を披露。今年は六つの踊町が参加した。栄町は、南蛮衣装に身を包んだピエロ風の踊り子が音楽に合わせて舞う「阿蘭陀万歳」を奉納した。

 長崎くんちは江戸時代初期にキリシタン禁制政策の一環として開始。国の重要無形民俗文化財にも指定されている。

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