エンゼルスのテーミンGM補佐が退団 ミナシアンGMの右腕的存在

日本時間10月7日、エンゼルスはアレックス・テーミンGM補佐が退団することを明らかにした。この人事について、エンゼルスは「相互に合意したうえでの決定」としている。テーミンGM補佐は、ドジャースのフロントオフィスで6年間働いたあと、ブレーブスで3年間GM補佐を務め、ペリー・ミナシアンがエンゼルスのGMに就任した際に、ミナシアンとともにブレーブスからエンゼルスへ移籍。直近3シーズンはエンゼルスのGM補佐として、ミナシアンGMの右腕的な存在を担っていた。

今季のエンゼルスは、トレード・デッドラインで大谷翔平をキープする選択をしただけでなく、複数の若手有望株を放出してルーカス・ジオリトらを補強。来季以降の将来を犠牲にしたうえで、大谷のFA前ラストイヤーにプレーオフ進出を目指したが、8月以降に大きく失速して73勝89敗に終わり、プレーオフ進出どころか、勝率5割のラインにすら遠く及ばなかった。すでにフィル・ネビン監督の来季オプションを行使しないことを選択し、新監督探しがスタートしているが、テーミンGM補佐はネビン監督に続く退団者となる。

ミナシアンGMは来季が4年契約のラストイヤーで、否が応でも結果を求められるシーズンとなる。ネビン監督を解任した際には「フィルにチーム低迷の責任があるわけではない。まず最初に責められるべきなのは私だ。よりよいチームを作るために、よりよい仕事をするべきだった」とネビン監督をかばったが、「スポーツの世界では、期待に応える結果を残せなかったとき、何かしらの変化が必要になる」と監督解任という決断に至った理由を説明した。

契約最終年に結果がほしいミナシアンGMだが、FAで退団する可能性のある大谷との契約交渉を含め、課題は山積み。ミナシアンGMは大谷との再契約を今オフの最優先課題に挙げているが、リーグ12位の防御率4.64に終わった投手陣を立て直すことができなければ、チームの浮上は望めないだろう。

右腕的存在のテーミンGM補佐を失うことになったミナシアンGMは、崖っぷちの状況に立たされていると言って過言ではないだろう。今オフ、どんな補強を見せるのか大きな注目が集まりそうだ。

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