2週連続でJ2で申し訳ないけどやっぱり一度データ出しておきたいし?! の巻/倉井史也のJリーグ

[写真:©︎CWS Brains, LTD.]

いやぁ、強い!! もしかして、もしかすると……っていうくらい強いのがJ2の千葉。このコラム、J1チームが本来対象なんですけど、今回はご容赦いただきたい。

7月22日の第27節、アウェイの町田戦を3-1で勝ったときメチャ強いと思ったんですよ。次のホーム山口戦も4-0だったし、その次のアウェイ徳島戦は2点リードされたのをアディショナルタイムに追いついたし。

でもまぁその次のアウェイ山形戦で0-1と敗れ、これで厳しくなかったかと思ったら8月19日の第31節藤枝戦から7連勝!! J1首位の神戸ですら今季7連勝はないのに。 え? もしかしてこれって……って夢を見させてくれそうじゃないですか。

今週末の試合を入れてあと5節。現在5位の千葉はどこまで順位を上げるのか、もしかしてもしかすると自動昇格の2位以内もありうるのか。っていうことでいろいろ調べてみました。あ、その前に現在のJ2の順位表はこれ。

順/チーム/点/差
1:町田/71/35(※)
2:磐田/65/22

~~~
3:清水/64/35
4:東京V/62/21
5:千葉/60/9
6:甲府/56/7

~~~
7:長崎/55/8
8:岡山/54/2
9:大分/54/-3
10:群馬/53/6(※)
11:山形/52/3

※1試合未消化

で、残りゲームをチーム別に出すと(カッコ内は順位)、

町田:甲府(6)・秋田(15)・熊本(16)・金沢(21)・山口(20)・仙台(17)
磐田:清水(3)・徳島(14)・東京V(4)・水戸(13)・栃木(19)
清水:磐田(2)・いわき(18)・熊本(16)・大宮(22)・水戸(13)
東V:大分(9)・千葉(5)・磐田(2)・栃木(19)・大宮(22)
千葉:水戸(13)・東京V(4)・いわき(18)・群馬(10)・長崎(7)
甲府:町田(1)・長崎(7)・大宮(22)・熊本(16)・山形(11)
長崎:藤枝(12)・甲府(6)・徳島(14)・仙台(17)・千葉(5)
岡山:群馬(10)・山口(20)・栃木(19)・秋田(15)・金沢(21)
大分:東京V(4)・栃木(19)・秋田(15)・金沢(21)・群馬(10)
群馬:岡山(8)・藤枝(12)・水戸(13)・山形(11)・千葉(5)・大分(9)
山形:栃木(19)・金沢(21)・群馬(10)・いわき(18)・甲府(6)

これって下から上がっていこうと思ったら、上との直接対決があるのが一番いいんだけど、千葉の上位対決は東京V戦が残っているのみ。となると、確実に勝ち点を挙げ続けるしかないわけですな。

じゃあどれくらいの勝ち点まで取ればプレーオフ圏内、あるいは自動昇格かって調べてみると、2012年に22チーム構成になって以降は2位と6位の勝点はこんな感じです。本当はコロナの影響があった2020年とか2021年はデータ別にしようかと思ったんですけど、その実例年とあまり変わりなかったんですよね。

2012年:2位 75ー6位 71
2013年:2位 83ー6位 66
2014年:2位 83ー6位 64
2015年:2位 82ー6位 60
2016年:2位 84ー6位 65
2017年:2位 80ー6位 68
2018年:2位 76ー6位 71
2019年:2位 79ー6位 70
2020年:2位 84ー6位 63
2021年:2位 84ー6位 68
2022年:2位 80ー6位 64

ということで、2位の平均勝点は81、6位は66。なんですけど、実は2位も6位も得失点差で順位が付いているケースも多々あり、そう考えると得失点差であまり有利ではない千葉は、この勝点よりも上じゃないとダメだと思うんです。

さらに詳しく調べて、第37節が終わった時点での3位から6位の勝ち点が大体同じサンプルは2014年、2015年、2022年。それぞれの年の最後の2位の勝ち点は、80、82、83で、6位は64、60、64。

そう考えると、残り全勝しても勝点75点の千葉は自動昇格にはちょっと厳しいかも。あとはこの勢いを落とさないまま、プレーオフに入っていけるかどうかでしょうね。ちなみに残りのリーグ戦も全部勝ったら12連勝。これってJ1の連勝記録の4位(柏:1996年第8節〜第19節、川崎:2020年第13節〜第25節)を考えても、なかなかのものですよ〜。

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