【台風15号情報】気象庁の進路予想、米軍とヨーロッパの見方 2023年10月9日21時の実況

写真を拡大 台風15号の予想経路図=気象庁、2023年10月9日午後9時時点の実況(同庁HP引用)
写真を拡大 2023年10月9日午後6時時点の予想進路図(JTWCより引用)。通過時間は、Zを単位とする数字。日本時間は9を足した時間。KTSは中心付近の最大風速を表す。単位はノット(約 0.514m/s)

 大型の台風15号(ボラヴェン)は10月9日午後9現在、マリアナ諸島を1時間に20キロの速さで北西へ進んでいる。今後、小笠原近海に進む可能性がある。気象庁の進路予想に加え、米軍合同台風警報センター(JTWC)とヨーロッパ中期予報センターの見方も参考に調べた。⇒台風15号の最新の状況はこちら

気象庁の予想進路

 気象庁の10月9日午後9時の実況によると、台風15号は中心気圧980ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートルで、最大瞬間風速は45メートル。中心から95キロ以内は風速25メートル以上の暴風域、全域500キロ以内は風速15メートル以上の強い風が吹いている。

 今後、発達しながら北西寄りに進むとみられ、10日午前9時時点では強い勢力に発達する見込み。同時刻時点の中心気圧は975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートルで、最大瞬間風速は50メートル。中心から全域155キロ以内が暴風警戒域とみている。

 さらに勢力を強め、11日午後9時時点では非常に強い台風となる見通し。12日から13日にかけて進路は北東寄りに変わるとみており、小笠原近海に到達する見通しの13日午後9時時点では中心気圧は920ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートルで、最大瞬間風速は70メートル。中心から全域600キロ以内を暴風警戒域としている。

米軍(JTWC)の見方は(※参考)

 米軍合同台風警報センター(JTWC)のサイトを調べると、台風15号は気象庁と同様に今後、日本に向かうように北上し、12日ごろから北東寄りに進むとみている。硫黄島の北東に進んでいるとみられる12日午後3時時点の中心付近の風速は67メートルに達するとみている。

10月10日午前3時:36メートル 10月10日午後3時:44メートル 10月11日午前3時:51メートル 10月11日午後3時:59メートル 10月12日午後3時:67メートル 10月13日午後3時:59メートル 10月14日午後3時:46メートル

ヨーロッパ中期予報センターの見方

 リアルタイムの気象情報を提供するチェコの企業「ウィンディ・ドットコム」では、ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)によって提供された解析気象データを基に台風の10日先までの動きを、アニメーションを使い視覚的に分かりやすく知ることができる。画面左下の「▷」ボタンを押すと、台風の動きが再生される。赤、紫色の部分は風速15メートル以上で強い風が予想される。

「ボラヴェン」の名前の由来

 台風の名前は、「台風委員会」で各加盟国などが提案した名前が140個用意されており、発生した順につけられる。「ボラヴェン」の命名国はラオスで高原の名前。

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