【台風情報】台風15号発生 “非常に強い勢力”で北上 気象庁進路予想の先は? 10日先までの最新進路予想 日本列島に影響は 欧米予想比較

台風15号発生 今後“非常に強い”勢力に発達へ

気象庁は7日午後3時、気象庁はトラック諸島近海にあった熱帯低気圧が台風第15号になったと発表しました。

7日午後9時現在、トラック諸島近海にあってゆっくり西へと進んでいます。中心気圧は1000hPa、中心付近の最大風速は18m/s、最大瞬間風速は25m/sで、中心から半径150km以内では
風速15m/s以上の強い風が吹いています。

気象庁

台風15号は、このあと西から北西よりへと進路を変えながら北上する見込みです。10日には非常に強い勢力となり、12日には非常に強い勢力で小笠原の近海に達すると予想されます。小笠原地方では大荒れの天気となる可能性があり警戒が必要です。

トラック諸島からマリアナ諸島にかけての海域は、海面水温が30℃前後と非常に高いために台風は発達しながら北上する見込みです。

アメリカ海軍

アメリカ・ハワイにあるアメリカ軍の合同台風警報センター(JTWC)の情報です。ここでは監視すべき対象となりうる熱帯低気圧についての情報や台風となった場合の警戒情報などが表示されます。7日15時の情報で台風15号に関する情報も発表されています。

アメリカ海軍の進路予想も気象庁の予想と傾向は大きく変わりません。発達しながら北上する予想です。12日午後には最大風速は130ノットと予想され非常に強い勢力になると予想されていいます。

ちなみにアメリカ海軍の最大風速はノット表示です(1ノット=約0.514m/s)。ただアメリカ海軍と気象庁では最大風速の定義が異なるため、気象庁の最大風速と単純に比べることはできません。(アメリカ海軍(1分平均風速)の方が、気象庁(10分平均風速)よりも大きな値となります)

日本列島に影響の可能性は? 10日先までの進路予想

気象庁の進路予想で示される予報円は「その時刻に台風の中心が入る確率が70%」であることを意味しています。予報円の大きさは進路予想のブレ幅を表しています。

台風の進路予報は「アンサンブル予報」という手法で行います。数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。

気象庁は台風の進路予想についてアンサンブル予報の結果は公表していませんが、海外の予報機関では公開されているため見ることができます。

アメリカ海洋大気庁

アメリカ海洋大気庁のアンサンブル予報の結果です。進路にはまだブレ幅はあるものの、進む方向についてざっくりとした傾向はそろっています。北西よりへと進んだあと、その後は進路を北東へと変える予想です。このコースであれば本州付近に大きな影響を与える可能性は低い予想です。

ヨーロッパ中期予報センター

ヨーロッパ中期予報センターのアンサンブル予想の結果です。大まかな傾向はアメリカ海洋大気庁のモデルと変わりません。

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