アジア競技大会連覇の日本女子代表、10番・塩越柚歩が優勝後に涙「気持ちが溢れすぎて…」

[写真:Getty Images]

日本オリンピック委員会(JOC)『TEAM JAPAN』が、日本女子代表を牽引したMF塩越柚歩(三菱重工浦和レッズレディース)のメッセージを伝えた。
【動画】塩越柚歩が優勝後に涙

第19回アジア競技大会(The 19th Asian Games)サッカー女子は6日に決勝が行われ、日本女子代表が北朝鮮女子代表に4-1で勝利。日本が2大会連続3度目の頂点に立った。

なでしこジャパンとは別編成で大会に臨んだ日本は、大勝続きでグループDを首位通過。準々決勝でもフィリピン女子代表を8-1で下し、続く準決勝の中国女子代表も、アウェイの空気感の中で4-3と逃げ切り勝ち。決勝も劣勢が続く中で、粘りの守備から少ないチャンスを確実にものにし、男女通じて初の大会連覇を達成した。

中2日、中1日の連戦の中でも塩越は全6試合にスタメン出場し、3試合連続ゴールを含む4得点をマーク。10番を背負い、チームを牽引した。

一方で、オフに左足関節内遊離体を手術した影響もあってか、6試合ともプレーは前半のみに。それでも、準々決勝まではうんともすんとも言わない日本サッカー協会(JFA)のSNSに代わって、自ら積極的に情報も発信。ピッチ内外で共闘を呼び掛けた。

塩越は試合後「何もできなかったのを感じていたから、本当にみんなにありがとうの気持ちが溢れすぎて……」と、目に光るものを見せた。

「みんなに本当にありがとうという気持ちと、このチームで優勝できてよかったと伝えさせてもらいました」

もどかしさを抱えながらも、準備期間の短いチームの中で存在感を示したNo.10。ファンからも「日本の10番背負う重圧もあったと思うが、素晴らしいキャプテンでしたよ」、「こちらこそありがとうだよ」、「塩越キャプテン、おめでとう!」など、多数の祝福の声が届けられることとなった。

なお、塩越の所属する浦和は、WEリーグの昨季王者として、11月前半にAFC Women's Club Championship 2023 – Invitational Tournament(AWCC)に参加。"アジア2冠"へ向けて、塩越のさらなる挑戦が続く。

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