昨季の最多勝投手カイル・ライトが右肩手術へ 来季全休の見込み

日本時間10月8日、地区シリーズのロースターから外れたブレーブスのカイル・ライトは、右肩の手術を受ける可能性が高く、来季を全休する見込みであることが明らかになった。メジャー5年目の昨季、2017年ドラフト全体5位指名の才能を開花させてメジャー最多の21勝を挙げたライトだが、今季はわずか1勝。9月中旬の戦列復帰後も調子は上がらず、ブライアン・スニッカー監督は「レギュラーシーズンの最後の3~4登板は調子が悪かった」とライトの不調を認めざるを得なかった。

2018年にメジャーデビューしたライトは、最初の4シーズンでわずか2勝。ところが、昨季は30先発で180回1/3を投げて21勝5敗、防御率3.19、174奪三振と大ブレイクし、最多勝のタイトルを手にした。しかし、今季は右肩の故障に悩まされて、登板できたのは9試合だけ(うち7先発)。31イニングを投げて1勝3敗、防御率6.97、34奪三振と大幅に成績を落としてしまった。

ライトの右肩の不調は1月から始まっており、コルチゾン注射を受けた関係で、スプリング・トレーニングの調整も大幅に遅れた。故障者リストに入って開幕を迎え、日本時間4月12日のレッズ戦で今季初登板を果たしたが、5月上旬までの5先発で防御率5.79と精彩を欠き、右肩の炎症を理由に約4ヶ月の長期離脱。今季最終登板となった日本時間9月29日のカブス戦でようやく今季初勝利を挙げたが、戦列復帰後は先発で3試合、リリーフで2試合に登板し、無失点に抑えた試合は1度もなかった。

昨季は4シームの平均球速が95.1マイルを記録していたが、今季は93.3マイルと大きく低下。右肩の状態の悪さがピッチングの質の低下に直結していた。同僚のマット・オルソンは「手術を回避しようとしていたけれど、しっかり治すためには手術が必要ということになったようだ。彼が来季いないのは最悪だけれど、長期的に見れば、しっかり治すことが一番大事だ」とコメント。マックス・フリードは「彼は最も熱心に練習する選手の1人だ。戦列復帰して長く活躍していくために最善を尽くすだろうし、元の姿を取り戻すと思う」とライトにエールを送った。

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