世界的建築家・磯崎新さんの功績「誇り」 大分市のアートプラザで追悼式【大分県】

あいさつをする磯崎新アトリエ代表の辛美沙さん=7日、大分市荷揚町のアートプラザ
黙とうをする参列者

 【大分】大分市出身の世界的建築家で、昨年12月に亡くなった磯崎新さん(享年91)=名誉市民=の追悼式が7日、同市荷揚町のアートプラザであった。市が主催した。

 市、県の関係者、遺族ら約90人が参列。黙とうをした後、映像で磯崎さんの業績や生前の姿を振り返った。足立信也市長が祭壇に献花し、「世界を舞台に建築界をリードし続けてきた多大な功績は市民の誇り。市内には多くの磯崎建築が存在し、まちの魅力にもなっている」と式辞。参列者が順番に花を手向けた。

 遺族を代表してあいさつした磯崎新アトリエ代表の辛美沙さん(沖縄県在住)は「本人が最も気に入っていたであろう建築の一つのアートプラザで見送ってもらい、喜んでいると思う」と話した。

 シンポジウムも開かれ、磯崎さんと親交のあった京都芸術大の浅田彰教授ら4人(リモートを含む)が登壇。「『磯崎新の謎』をよみとく」をテーマに、磯崎さんの業績や芸術、音楽、演劇などの幅広い分野での活動を振り返り、パネルディスカッションをした。

 9日まで、一般献花を同所で受け付ける。

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