長崎くんち・お下り みこし担いで全力疾走

勢いよく諏訪神社の石段を下るみこし=長崎市馬町

 長崎くんちが開幕した7日、諏訪神社(長崎市上西山町)にまつられている諏訪、住吉、森崎のみこし3基がお旅所(元船町)に渡る「お下り」があった。担ぎ手たちが全力疾走する「もりこみ」も披露され、沿道に詰めかけた大勢の見物客から歓声が上がった。
 今年の神輿守町(みこしもりちょう)は十善寺地区神輿守奉賛会(河原廣行会長)。午後1時の号砲を合図に、神職らの行列が出発し、担ぎ手たちが石段を下った。諏訪のみこしを担いだ井須良麦さん(37)は「大事な神様を乗せているみこし。肩が壊れるかと思ったが、とにかく懸命に進んだ」と話した。友人と見物した同市泉3丁目の枡田利子さん(79)は、久々のお下りに「見応えがあった。神様に清めてもらった感じがする。元気をもらった」と笑顔を見せた。
 担ぎ手たちはその後、馬に乗った神職や同神社の祭事を取り仕切る年番町らと共に練り歩き、県庁舎跡地前で休憩。見物客は、台の上のみこしの下をくぐり、御利益を願った。西彼時津町立時津小2年の峯桐子さん(8)は「みこしをくぐれてよかった。もりこみは初めて見たが、格好良かった」と語った。


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