3連休初日、岩手の秋満喫 各地でにぎわい、観光地に外国人客も

行楽の秋を迎え、国内外の観光客でにぎわう中尊寺=7日、平泉町平泉

 長い猛暑が過ぎ、行楽の秋を迎えている岩手県内。3連休初日の7日も各地でにぎわいを見せた。観光客を出迎える道の駅には旬の食材が並び、マツタケ出荷は最盛期。紅葉を楽しむためのアウトドアグッズの売り上げも好調だ。新型コロナウイルス禍も落ち着きつつあり、澄んだ空気で岩手の自然と文化を楽しめる絶好の時季を、県内外の人々が満喫している。

 平泉町の中尊寺は参道の木々から陽光が差し込み、穏やかな時間が流れた。バスツアーの一行や外国人観光客も目立ち、金色堂の拝観券発行所には列も。神戸市の会社員川島邦博さん(62)は「連休なので職場仲間で来た。須川の温泉に泊まり、栗駒山にも登る」と周遊を楽しむ。

 盛岡市では米ニューヨーク・タイムズ紙効果が続く。同市上田のナガサワコーヒー(長沢一浩代表)は午後2時には満席となった。来客は昨年から倍増し、今も外国人が訪れる。長沢代表(54)は「本来の空間の良さを失わないよう客席は増やさず、今まで通りにしたい」と腰を据えて営む。

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