佐賀バルーナーズ、ホーム佐賀市にB1効果 アリーナでワクワク まちなかにゾロゾロ

 バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)が開幕し、佐賀バルーナーズの拠点の佐賀市では試合開催日ににぎわいを見せている。SAGAアリーナで昨季B1王者の琉球ゴールデンキングス(沖縄)と対戦した7日は沖縄県からも多くのブースター(ファン)が詰めかけ、まちなかはホームタウンならではの活況を呈した。

 JR佐賀駅では、試合開始の3時間前からチームのユニホームを着たブースターが続々と増えてきた。駅近くの駐車場に車を止めた佐賀のブースターの黒瀬陽子さん(44)=福岡県=は「観戦には慣れてきたけど、アリーナ周辺の駐車場が少ないのはいつも気になる」と時間に余裕を持って訪れた。

 沖縄県の金城愛乃さん(22)は「普段は県外に試合を見に行かないけれど、佐賀のアリーナだけは見てみたかった」と思い付き、地元の仲間10人で遠征してきた。5日の開幕戦から来て、宿泊して7日の試合も観戦した。

 アリーナの入り口には選手の姿が写った約6メートルの垂れ幕が1人ずつ掲げられ、ワクワク感を演出した。唐津市の鍬崎一美さん(56)、未来さん(26)親子は「新しいフォトスポットで写真を撮った。琉球のブースターがお土産を買っている姿を見て、会場の外でもバスケットの盛り上がりを感じた」と話した。

 普段は佐賀駅前交流広場でキッチンカーを出している真柳直樹さん(62)は今回、アリーナで出店した。「想定よりも売り上げは伸びなかった」としつつ、「まだみんな手探り。飲食店なども定着してくれば盛り上がるはず」と期待を込めた。

 5517人が来場した試合は手に汗握るシーソーゲームの末、琉球の2連勝となった。試合後には、琉球のブースターらが“祝杯”を挙げようとまちなかに繰り出す姿があった。千葉県から訪れた川人理恵さんは友人2人と店を探し、「接戦で勝ってご飯やお酒がおいしいはず。佐賀とはライバルとして一緒に西地区を盛り上げていきたい」と興奮気味に語った。(鶴澤弘樹、樋口絢乃)

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