ミランを救った代役GKジルー「このシャツは家に持ち帰って額縁に入れる」

[写真:Getty Images]

セリエA第8節のジェノア戦で急遽ゴールキーパーを務めたミランのフランス代表FWオリヴィエ・ジルーが試合を振り返った。イタリア『スカイ・スポーツ』が伝えている。

リーグ3連勝中という状況の中、7日にアウェイのジェノア戦に臨んだミラン。後半途中から出場したアメリカ代表FWクリスティアン・プリシックのゴールで終盤に先制したが、後半アディショナルタイムにはフランス代表GKマイク・メニャンが危険なファウルから一発退場となってしまった。

交代カードはすでに使い切っていたため、メニャンに代わってGKを務めたのは66分から出場していたジルー。直後のFKはクロスバーに救われたが、終盤には鋭い飛び出しからボールを抑え、最終ラインの裏へ抜け出してきた相手にシュートまで持ち込ませず。そのまま1-0で終了した。

試合後、GKとしてもチームの勝利に貢献したジルーは「こんな瞬間は今まで経験したことがない」とコメント。自らのプレーや今回の勝利についての想いを述べた。

「このチームをとても誇りに思う。クロスバーに当たったのはラッキーだったし、その後は素晴らしいセーブができた。僕たちはライオンのように戦ったし、ファンのために勝つことができてとても嬉しい」
また、鋭い飛び出しでシュートを未然に防いだ場面を詳細に振り返り、GKを務めた理由も明かした。

「僕は『行け、ゴールに留まるより前に出た方がいい』と自分に言ったんだ。僕にはGKのようなオートマティズムはないけど、そう感じた。自分の腕を痛めることになったけど、大丈夫だ… セーブ? ほとんどゴールを決めたようなものだった」

「僕は子供の頃からGKが好きだったから、やることにしたんだ。このシャツ(着用したメニャンのGKユニフォーム)は家に持ち帰って額縁に入れるよ」

リーグ戦4連勝で首位に立ち、1-5で大敗した第4節のインテル戦から立ち直ったことにも言及。その喜びを露わにした。

「僕たちは決して諦めない。3週間前には顔に平手打ちを食らったが、次の試合の方が重要だ。僕たちは顔を上げ、レベルも上げた。そして今、僕たちは首位に立っている」

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