那覇で大綱引き、27万人熱気 世界最大級200メートル

那覇市中心部の国道58号で行われた沖縄県の伝統行事「那覇大綱挽」=8日午後

 幸福を祈願して全長200メートル、重さ40トンの世界最大級の大綱を引き合う沖縄県の伝統行事「那覇大綱挽」が8日、那覇市中心部の国道58号で行われた。街は引き手や見物客ら約27万5千人(主催者発表)でにぎわい、熱気に包まれた。

 オフィス街の交差点で長さ100メートルの綱2本を結び付け、東西両チームが勝負。「ハーイヤ」というかけ声に合わせ、引き合った。熱戦の末、東チームが勝利すると「やったー」と拍手と歓声が湧き上がった。

 那覇大綱挽は琉球王国時代に始まったとされる。1935年を最後に途絶え、那覇市の市制50周年の71年に復活。97年、当時の世界一の大綱としてギネスブックに認定された。

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