残暑去り、冬の使者 津軽富士見湖(青森県鶴田町)にハクチョウの群れ

カモ類とともに津軽富士見湖で羽を休めるハクチョウの群れ=8日午後0時38分
カモ類とともに津軽富士見湖で羽を休めるハクチョウの群れ=8日午後3時55分

 10月に入り、越冬でシベリア方面から渡ってきたハクチョウが青森県内で見られるようになってきた。渡り鳥の中継地として知られる鶴田町の津軽富士見湖では8日、約30羽の群れが「コーコー」と鳴きながら長旅の疲れを癒やしていた。

 津軽富士見湖では、毎年10月上旬ごろになると数羽から数十羽が確認できる。この日、無数のカモ類やマガンなどの渡り鳥とともに湖面で羽を広げたり、くちばしで仲間をつついたりする様子が見られた。野鳥愛好家によると、コハクチョウとみられる。

 野鳥撮影でよく訪れているという弘前市の金枝敬一さん(73)は「もうすぐ冬だなと実感した。これからの季節、いろんな冬鳥が湖に姿を見せてにぎやかになっていくのが楽しみ」と話した。

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