立山初冠雪 昨年より2日遅く

雪化粧した立山連峰=富山市の呉羽山展望台

 富山地方気象台は8日、北アルプス・立山(標高3015メートル)の初冠雪を観測したと発表した。昨年より2日遅く、平年よりも4日早かった。

 富山市の呉羽山展望台では、家族連れらが雪化粧した稜線を眺め、近づく冬の足音を感じ取った。立山の室堂(2450メートル)にある立山室堂山荘によると、室堂では5日から積雪が見られた。近くのホテル立山の男性従業員は紅葉も見頃の時季といい「晴れれば雪と一緒に楽しめる。ぜひ見にきてほしい」と話した。

 石川・岐阜両県などにまたがる白山(2702メートル)でも8日、初冠雪が観測され、昨年より17日、平年より13日早かった。

 冷たい露が秋の始まりを告げるとされる二十四節気の一つ「寒露」の8日、富山県内は気圧の谷と湿った空気の影響を受け、曇り空が広がった。最低気温は上市8.4度、富山市八尾11.2度など全10観測地点で10月中旬~下旬並みだった。8地点で今季最低を記録した。

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