白山もう初冠雪 平年より13日早く

初冠雪を観測した白山=8日午前9時、白山展望台駐車場から撮影(白山林道石川管理事務所提供)

 冷たい露が秋の深まりを告げるとされる二十四節気の一つ「寒露(かんろ)」の8日、金沢地方気象台は白山(2702メートル)で初冠雪を観測したと発表した。平年と比べ13日、昨年より17日早い。記録的猛暑に見舞われた今年は、例年以上に早く冬の足音が近づいてきた。

 富山地方気象台も8日、立山(3015メートル)での初冠雪を観測。平年より4日早く、昨年より2日遅かった。白山と立山が同日となるのは2年ぶり。

 白山白川郷ホワイトロードの白山展望台駐車場からは雪化粧した霊峰の景色が広がった。

 白山林道石川管理事務所によると、ホワイトロードの紅葉は三方岩駐車場の14日ごろを皮切りに見頃を迎える見通しで、平田昭生所長は「例年は紅葉してから雪が降るが今年は逆。紅葉が追いついてくれれば、青空と冠雪、紅葉の三段染めを楽しめる」と話した。

 8日の石川県内は曇りとなり、夜には雨が降る所もあった。最高気温は金沢21度、輪島22.3度など各地で平年を下回った。

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