見つけて飛んで来てくれた…旅する蝶「アサギマダラ」 福井県大野市の「矢ばなの里」

フジバカマにとまるアサギマダラ=10月7日、福井県大野市矢の「矢ばなの里」(高松事務局長提供)

 長距離の「渡り」をするチョウとして知られる「アサギマダラ」が、福井県大野市の住民が整備している里山「矢ばなの里」の畑に、飛来している。矢環境緑化実行委員会がアサギマダラを呼び込むために植えたフジバカマに集まっており、住民が喜んでいる。

 アサギマダラは春に南から日本に渡ってきて、秋ごろに台湾など暖かい地域へ移動するとされる。

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 実行委は、地元をアサギマダラの飛来地にして観光誘客につなげようと、6月にフジバカマを植え世話をしてきた。

 実行委によると、今月3日ごろからアサギマダラが見られるようになり、7日には優しい日差しの下、7匹がまだつぼみのフジバカマの周りを優雅に飛んでいた。実行委の高松誠事務局長(71)は「住民が力を合わせて植えたフジバカマを見つけて飛んで来てくれたと思うと本当にうれしい」と話した。

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