先発補強狙うカージナルスがノラとグレイに興味 地元紙が伝える

カージナルスのジョン・モゼリアック編成本部長は今オフの目標として「先発投手を3人補強すること」を掲げているが、徐々に具体的なターゲットの名前が明らかになってきた。地元紙「セントルイス・ポスト・ディスパッチ」のデリック・グールド記者によると、カージナルスは今オフFAになるアーロン・ノラ(フィリーズ)とソニー・グレイ(ツインズ)に興味を示しているという。グールド記者は「カージナルスはこの2人がチームにフィットすると考えており、獲得のチャンスがあるかアプローチする予定だ」と伝えている。

今季のカージナルスは名捕手ヤディアー・モリーナが昨季限りで引退した影響もあったのか、昨季と比較して投手成績が大幅に悪化。地区最下位に沈む最大の原因となった。先発投手陣はマイルズ・マイコラスがメジャー最多の35試合に先発して201回1/3を投げたものの、9勝13敗、防御率4.78と平凡な成績に終わり、それ以外に130イニング以上を投げた投手は皆無。マシュー・リベラトーア、ザック・トンプソン、ドリュー・ロムといった若手投手たちも期待されたほどの結果は残せなかった。

そのため、今オフは先発投手の補強が最優先課題となっており、山本由伸(オリックス)の視察にスカウトを派遣しているほか、シーズン途中でトレードしたジョーダン・モンゴメリー(レンジャーズ)の再獲得も検討しているようだ。ただし、カージナルスはマット・ホリデイの7年1億2000万ドルが球団史上最大のFA契約であり、投手に限ればマット・リークの5年8000万ドルが最大。伝統的にFA補強に大金を投じるチームではないため、超大型契約が予想される山本やスコット・ボラスが代理人を務めるモンゴメリーを獲得するのは予算規模的に難しいとみられている。

ノラはフィリーズの先発の柱として活躍してきた投手で、30歳となった今季は32先発で193回2/3を投げ、12勝9敗、防御率4.46を記録。メジャー9年間で5度の2ケタ勝利を含む通算90勝、防御率3.72をマークし、オールスター・ゲームに選出された2018年にはサイ・ヤング賞投票で自己最多の3位にランクインした。

一方のグレイは、来月34歳の誕生日を迎えるベテランで、今季は32先発で184イニングを投げ、8勝8敗、防御率2.79を記録。メジャー11年間で5度の2ケタ勝利を含む通算98勝、防御率3.47をマークし、今季を含めて3度オールスター・ゲームに選出されている。初のオールスター・ゲーム選出を果たした2015年はサイ・ヤング賞投票で自己最多の3位となった。

ノラ、グレイとも実績のある先発投手であり、他球団との争奪戦となることは間違いない。カージナルスはこの2投手の獲得を実現し、課題の先発補強を成功させることができるのだろうか。

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