母を笑顔に、幸福ランチ 青森県おいらせ町・百石高生考案レシピ、全国コンテスト最終審査へ

1次審査を通過し、全国大会の最終審査に挑む中村さん(右)と中島さん。「母を笑顔に」と考案したレシピ4品で最高賞を目指す

 青森県おいらせ町の百石高校食物調理科3年の中村文珂(ふみか)さん(17)と中島詩音さん(18)が考案したレシピが、29日に福井県大野市で開かれる「全国高校生クッキングコンテスト」の最終審査6組に選ばれた。昨年のコンテストでは同校生徒が最高賞の文部科学大臣賞に輝いており、2年連続の頂点を目指して練習に励んでいる。

 コンテストは全国産業教育フェア福井大会(実行委員会、文部科学省、福井県など主催)の種目の一つで、一チーム2人で出場する。本年度のテーマは「幸福をよぶ丼ランチ」で、サバの水煮と郷土の特産物使用、丼を条件に競う。書類選考の1次審査には全国から43チームがエントリー。2次審査は50分の制限時間内に3食分を調理し、3分間のプレゼンテーションと併せて審査される。

 2人は母親の趣味のガーデニングの共通点から、花をイメージしたレシピを考案。母の幸せと喜ぶ顔を見て幸せを感じたい-との思いで「ハッピー! スマイル全開フラワー丼ランチ~ガーデニングが好きな母のために~」と命名した。

 メニューは4品で県産品をふんだんに使用。母を意識した優しい味付け、ボリュームを抑える工夫をしている。

 6日の練習では役割分担をして手際よく調理し、50分の制限時間を8分残して盛り付けまで終了した。丼と汁を担当する中村さんは「盛り付けの食材の大きさをそろえ、揚げ物が重くならないように豆腐を入れてさっぱりさせた」。中島さんは「サラダは母の好きな花をイメージして盛り付けている」とポイントを説明した。

 2人は味付けの安定性を高め、調理技術を磨きながら今後プレゼン練習をして本番に挑む。

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